青い液体はつくられる
まるで永遠をともなうように
そしてぼくたちは誤る
若さも青い永遠をまとっているのだと
どれほどに放っても
とめどなく生まれ出づる青い液体
何度終わっても
潤いを繰り返す甘い果実
君は知っている
ぼくの青い液体の居場所を
ぼくが隠し続けてきた
あふれ出る果実を君は密かに見つける
ぼくは知っている
君の青い液体の正体を
少年らしい明るさの陰に
悩ましく激しい野性の剣を隠している
ぼくたちは違う人間なのに
同じように青い液体はつくられる
ぼくたちは別の人間なのに
同じような形の果実を持っている
ぼくたちは異なる人間なのに
青い液体にまつわる慾望は等しい
ぼくたちは他の人間なのに
同じように液体をしたたらせては遊ぶ
それを確かめ合い
明かし合っては
お互いの森に忍び寄る
誰にも見せられないぼくたちの狂おしい野性
ぼくたちが離れているのは
果たして真実だろうか
ふたりを切り裂く異なった肉体を超えて
魂が抱きしめ合いひとつへとつながる