喪失と発見
もの知らぬわたしたちは たかが小さな時代だけを切り取り その中で喪失したと嘆いては 天を恨み自らを傷つけた もの見えぬわたしたちは 偉大な者たちの意図を見出せずに やがて還ってくるものを手放し…
もの知らぬわたしたちは たかが小さな時代だけを切り取り その中で喪失したと嘆いては 天を恨み自らを傷つけた もの見えぬわたしたちは 偉大な者たちの意図を見出せずに やがて還ってくるものを手放し…
ぼくにかけられた 呪いを見つめても 逃げずに抱きしめた人は あなたがはじめて ぼくのすべてを見せて あらゆる正体を明かしても 好きだと告げてくれた人は ただあなただけ 異界の者に見えたでしょう…
人を愛することが 罪となるものならば この人生を生きることを ひとつの呪いだと思った 人を愛したことで 魂を奪われるほどの 罰を受けるものならば 生きる意味などないと悟った いっそ悲しみの海に…
わたしはわたしの火焔に焼かれ この命を失うだろう ぼくが死ぬ理由 〜死と火焔の詩集〜 ・ぼくが死ぬ理由【2018年8月21日】 ・死の国【2018年8月8日】 ・赤い河【2018年3月18日】 ・火焔の柱【…
「もう誰も愛せない」と 雪から手紙をもらったとき あまりに突然で 冬の中に立ち尽くした 世界は音をなくして ぼくの鼓動だけが ひとりきり動いていた とても規則的に無機質に 誰もいないこの世界 …
どうしてこんなに苦しいのだろう どうしてこんなに悲しいのだろう ぼくがあの人を好きになったから これは当然の報いなのだろうか ぼくはここに確かに生きているのに まるで心は生きていないみたいだ …
少年ならば誰もが知っている たった1本のビデオで一生を過ごせと言われたならば とてつもなく退屈な毎日が横たわり 濃厚な青い液体さえ色褪せてしまうこと 少年の肉体ならば誰もが同意する たった1人…
ぼくのたったひとつの 果実を優しく撫でながら おまえのここ以外ならば すべて好きだとあなたは告げた ぼくの尊い果実の熱を 確かにその手で感じながら 男がこれを好きなのは おかしなことだろうとあ…
魂の使命を果たすための人生は忙しく、浮世の労働なんてしている暇はない ・「魂の使命を果たすための人生は忙しく、労働なんてしている暇はない」 ・中島みゆき「国捨て」 ・中島みゆき「放生」 ・関連する記事一覧 …
あの人が他の女に好きと言うことを あんなに泣いて責めるべきじゃなかった あの人の本能が女の肉体をひたすらに求めることを 踏みにじってけなすべきではなかった あの人が誰にも渡さないかけがえのない…