真理の果実は人からもらっても
その手の中で腐って落ちるだけ
自らの真理の果実を持たなければならない
他人の果実を決して持ってはならない
自らの樹木で
自らの土から
自らの水で
自らの光で
力の限り生き抜いた後に与えられる
無力の中に輝く瑠璃色の宝石
疲れ果ててぼくとあなたの境目も
朧げになる美しい月の夜に
ぼくたちの涙で
ぼくたちの祈りで
ぼくたちの声で
ぼくたちの夢の果実を
命たちがどこから来るのかを
ぼくたちは何も知らない
それなのに真理の果実は
それぞれに故郷のにおいがする