国試浪人で多浪したからこそわかる!医師国家試験でいい成績を出せた効率のいい勉強法を紹介

 

国試浪人で多浪したからこそわかる!医師国家試験でいい成績を出せた効率のいい勉強法を紹介

・国試浪人を2年経験して、1年目は成績が悪かったが2年目に急激によくなった

ぼくは医師国家試験に不合格となり、国試浪人することになった。国試浪人する形として、ぼくはMECという予備校に通うことにした。結果的に2浪し、MECで2年間勉強することで医師国家試験に合格し、医者になことができた。

MEC入学時に不合格だった医師国家試験の成績表を見せると、総論も各論も必修も全て基準点に達していなかったので、こんなに悪い点は見たことがないと驚かれたが、そもそも国試の勉強を全くしていなかったのだから仕方ない。そんな状態でぼくの国試に向けたスタートした。

MECに在籍していた2年間のうち、1年目も2年目も基本的なスタンスは変わらなかった。すなわち毎日きちんとMECに通い、授業を休まず受け、予習復習もきちんとし、復習テストの勉強も怠ることなく、平日には23時ごろまで自習室で勉強し、土日は授業がないが1日も休まずにMECに通い自習していた。そんな基本的なことは1年目と2年目で違いはなかったにもかかわらず、1年目は全く成績が伸びずに成績も最下位あたりだだったにもかかわらず、2年目は急激に成績がよくなり、模試でもMEC内で1位をとるほどになっていた。

この2年の経験があったからこそ、ぼくは国試や模試で効率よく点数をとる方法を実感しながら医学を習得することができた。ここでは2年間の多浪の経験からぼくの中で導き出された国試や模試で効率よく点数をとる最もよい方法を紹介しようと思う。

 

 

・医師国家試験や模試でいい成績を出せたたったひとつの勉強法は、レジュメを丸暗記すること

まずめちゃくちゃ成績の悪かった1年目と、めちゃくちゃ成績のよくなった2年目とで、どう勉強を変えたのかといえば、要約するとたったひとつの結論に行き当たる。それはレジュメを丸暗記するということだ。MECの教科書には過去問の問題演習の前に、必ずその科の重要事項をまとめたレジュメのページが存在する。レジュメのページには国試の過去問で出てきた項目が過不足なく網羅されてまとめられているので、とりあえずそこに出てくる図なり表なりグラフなり知識を全て丸暗記するのだ!これをするだけで、ぼくの2年目の成績は格段によくなったのでどんな人に対してもある一定の効果があると思われる。

ぼくは1年目、このレジュメを丸暗記するということを全くやってこなかった。これをやらないで、ただ過去問を繰り返し解くだけの勉強法だったのだ。それだと確認テストの点はとれるし、MECがやれと言っている授業出席も、自習も、予習復習も、全てきちんと真面目にやっているので、それだけで国試に受かることができるのだと1年目は勘違いしてしまっていた。予備校がやれと言ってくることをそつなくこなしているのだから、もう落ちないだろうと油断していたのだ。しかし予備校がやれと言ってくることをやるのは最低条件として、国試に受かるためには、予備校の言ってくる以上の何かをやる必要があったのだ。というかそれこそが最も重要な勉強法だった。それがMECの教科書にあるレジュメの全てのページを丸暗記することだ。

実を言うと1年目にそのような勉強法をしているような友達も見かけたが、ぼくは「そんなことめんどくさいし、覚えることもいっぱいありすぎてどうせ全部暗記なんてできないだろう」と最初からやらなかったのだった。レジュメって言ってもメジャー科だけでも何十ページもあるし、1ページの中にたくさんの図や表や知識が詰まっているし、見るだけでとても丸暗記なんてできそうにないと思っていた。しかし断言できるが、レジュメの丸暗記はできる!ぼくは丸暗記をやる前からできないだろうと1年目は諦めてやらなかったが、2年目になってレジュメの丸暗記でもやってみるかと思い立ち、白い紙に何回も書いているうちに簡単に暗記することができることに気づいた。

なんだ意外とレジュメ覚えるの簡単やん!と気づいたのが1年遅かったのだった。レジュメは覚えることが膨大すぎて、とても全部記憶なんてできなさそうに思えるが、本気を出して前向きに取り組めば絶対に暗記できる!そもそも大学で難関の医学部に合格したのだから、なおさら記憶力だってかなり高いと証明されているようなものだろう。もちろん次から次へと覚えれば覚えるほど、昔覚えた分野を忘れてしまうことになるが、そこは何度も繰り返し繰り返し暗記し直し、模試の時期や国試の時期になるべく多くのレジュメを丸暗記した状態の脳を保ちながら試験に挑むことが最も望ましいと言えるだろう。

 

・丸暗記という退屈な作業には、一緒に勉強会できる友達が重要だった

このレジュメを丸暗記するという作業は、はっきり言ってあんまり楽しくないし、割と退屈だ。医学生というのは数学や物理など理系の思考能力がものすごく高い人の集まりであるのに、その割に大学に入ってからの医学の勉強は全く思考能力を使わない暗記ばかりであるという点が腑に落ちない。その医学の国家試験なのだから、もちろん医師国家試験だって暗記だらけだし、そもそも暗記しかないと言ってもいい。いかにして丸暗記という作業を効率よく楽しく行うかが重要なポイントとなってくる。

これも1年目と2年目で異なった点だが、ぼくはレジュメを丸暗記するために毎日2人で勉強会をしていた。MECの部屋を貸し切って、ホワイトボードを使いながら何も見ないでレジュメの表や図を書き並べ、お互いにきちんと覚えられているのかチェックして行くのだ。貸し切りの勉強部屋の中で行うので自習室のように静かにしなければならないこともなくリラックスできるし、授業や過去問でわからなかったことや疑問に思ったことを聞き合えるし、ゲームのように競うようにしてレジュメの丸暗記を進めていけば楽しいし、毎日2人で勉強会をすることにはいいことがいっぱいあった。これが大人数ならば自分の都合いいようにその空間を支配しにくいが、2人だけなのでお互い自分の思い通りにできて居心地がよかった。

この勉強会があったからこそレジュメの丸暗記を順調に進めることができ、模試でもMECで1位という好成績へと導かれたものだとぼくは自己分析している。

 

・レジュメを丸暗記する勉強法を具体的に紹介

ぼくがMECにいた頃は穂澄先生がメインで教えてくれていたので、彼のまとめたレジュメや授業がわかりやすくてとてもよかった。穂澄先生は今は独立してmedu4を立ち上げているようだ。「レジュメの丸暗記」の例というと、例えばMECのレジュメの1ページは次のようにまとめられている。

 

クローン病と潰瘍性大腸炎の比較が表として示されており、書いてあるのは全て過去問に出てきた項目のみなんで、いちいちひとつずつ別々に覚えるよりも、この表自体を絵のように丸暗記するように努める。次のように何も見なくても、自力で表を全て余すことなく書けるように暗記する。覚えるべき項目が何個もあってややこしい場合は、番号をつけて何個覚えるべきかを把握しておく。

 

このような表や図を何個も何個も暗記するので、途方に暮れそうになるが、何度も言うように繰り返しやれば必ず全て丸暗記できるようになるし、レジュメの丸暗記が実際に模試や国試の高得点へと繋がった最もいい勉強法だったとぼくは感じている。忘れたら記憶し、忘れたら記憶しの繰り返しはやはり根気のいる作業だし割と退屈なので、やはり気を遣わなくてもいい仲良しの人々と少人数で確認し合いながら記憶のモチベーションを保てる勉強会を開くのが、楽しく丸暗記を続けるコツだったように思う。

 

 

・医学という暗記だらけの勉強をいかに楽しく学べるようにするかが重要

ぼくが医師国家試験の勉強をしていて感じたのは、やはり医学は暗記しかないということだった。思考能力をほとんど使わないので、本当に何も考えず心を無にしてただひたすらに記憶し続けることが、国試高得点への道だと実感した。しかし医学生という本来思考能力の高い人々がただひたすらに暗記するというのはある意味勉強が退屈に感じられてしまうに違いない。丸暗記という退屈な作業をいかに楽しく、効率よくこなしていけるように工夫できるかどうかが、医学の勉強に面白さを見出すための重要なポイントになってくることだろう。

 

 

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