あなたが求める肉体を持っていたならば
ぼくはどんなに幸せになれたことだろう
本能の炎に基づいた情熱を注ぎ込まれ
ぼくの肉体はあなたの野生に満たされただろう
あなたが求める肉体を持っていたならば
どれほどあなたに愛されたことだろう
魂と魂が確かに呼び合う声は
肉体と肉体が触れ合う快楽にきっと負けてしまう
ずっと一緒にいようと抱きしめ合ったことも
結婚してくれと茶化されたことも
ぼくとあなたの肉体が同じことによって
何もかも幻のように消えていった
ぼくのことを見つめて愛していると言ったあの夜を
今でもまだ夢の底で覚えている
愛しているという言葉を受け取るのはきっと
この一生であなたからだけでいい
あなたが求める肉体を持っていたならば
あなたの愛の言葉をやがて捨てただろう
あなたが求めないはずの肉体を必死に抱きしめるから
あなたのすべてがぼくの宝物になったの
永遠に消えない宝物になったの