ぼくの神様

 

 

ぼくが神様を感じるのなら
それはどこにでもある木漏れ日の揺れ
夏の青い木々が伝えるさざめきのどこかに
深い神様の眠りが光っては消える

ぼくが神様を感じるのなら
それは清流の水面に一瞬で終わる煌めき
永久の水の流れがとめどなく新しい世界を創造し
夏のせせらぎが光を永遠へと旅立たせる

ぼくが神様を感じるのなら
永劫不動のままに存在を貫く忘れられた岩石
ぼくを待っていようが待たなかろうが
ただそこに存在するだけの惑いなき巌(いわお)

荘厳な社に誰がいるのだろう
古代からの物語に何を思うだろう
支配するための神様に別れを告げて
本当の神様に出会う旅を始めよう

ぼくが神様を感じるのなら
いつまでも世界を打ち砕くことをやめない激流
ぼくたちの果実から青い液体が解き放たれるほどに激しく
美しく世界を変えてしまう快楽に身を捧ぐ

 

 

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