ふたりにしか入ることのできない
秘密の鍵をねえ
他の誰にも渡さないでね
春の光そそがれる秘密の楽園に
ねえ他の誰も
道を教えないでね
君をひとりじめしたいんじゃなくて
この楽園を
おかしな色で染めたくないんだ
清らかな色だけであふれさせるよ
浮世というつまらない色を
ここにはひとつたりとも入れさせない
ふたりという色で染め上げるよ
それだけがぼくにとって
命にとっていちばん自然なことなんだ
誰にも見られてはいけない遊びを
ふたりだけでしよう
淡い春の光が舞っている
誰にも見られてはいけない果実を
ふたりだけで見せ合おう
青色の衣を風にとかして