青色の衣

 

青色の衣ひとつだけをまとい
新しい水へと足を浸そう
神聖な熱を創り出した後には
自らの手でそれをこわして

美しいものほど
この世にのこることはない
真理の光ほど
遠ざかり見えなくなるから

ぼくは自らを旅立たせよう
何ひとつない荒野へ
何ひとつともなわずに
瞳を閉じれば 青色の衣の揺れ

美しかった自らを
愛することをやめなさい
過ぎ去った春の光へと
ふりかえることを知らずに

青ざめた新しい聖域に
ぼくの核の炎が新しく灯る
またたく間に燃え盛るだろう
宿された熱量は果てない

赤さえも通り越して
青さえも通り越して
金色(こんじき)の原へと帰るだろう
ぼくたちはそこでめぐり会おう

 

 

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