無常の木漏れ日〜アヴィニョン〜

 

 

今まさに光の中にいるのか
影に包まれているのか
わからなくなる木漏れ日
揺れる光と影の中にいたい

移り変わり続ける運命
とめどなく流される鼓動
その中にただ立ち尽くし
点滅する存在を捧げたい

生きているのか死んでいるのか
あの世なのかこの世なのか
夢なのか現つなのか
昨日なのか明日なのか

なにひとつ定まらない命を
抱えながら歩いていたい
アヴィニョンの橋のたもとで
木漏れ日を命にさらしています

白い木の幹にアイヴォリーの城壁
若々しい新緑が光と影を織り成す
なにひとつ定まらないのにただここにいる
それを罪とは呼ばせないために

 

 

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