君の果実

 

もっと触ってよ
ぼくの果実を
君にしか触らせない
大好きだよずっと

君の肌に触れただけで
秘密の果実は潤うのに
君に触られでもしたら
すぐに滴らせてしまいそう

君が初めて触るんだよ
とても優しく撫でるから
声が止まらなくてそれを
君が嬉しそうに笑ってた

初めて触る君の果実
ぼくのと同じ形をしている
君の果実に初めて触るのは
ぼくの手だと知っている

ぼくの果実に口づけしたとき
とても怖くて泣きそうだった
口づけするほど好きなのは
ぼくの果実じゃないはずなのに

君の果実に口づけしたとき
とても熱くてとけそうだった
ぼくと同じ熱さと固さ
不思議な思いが君に伝わる

ぼくの果実の名前を呼んで
君の名前の果実を呼ぶよ
ぼくたちはどちらもとけそうな果実
潤いを終えて破裂に向かうよ

 

 

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