心の底の川にあなたが流れていて
あなたを忘れることがないから
時が凍り付いたように動かない
ぼくは自ら 時間を止めてしまった
1年経ったと世界は告げるだろう
10年経ったと暦は伝えるだろう
それは瞬きよりも短い月日
恋した者にはなきに等しい年月
時が何もかもを癒すのだと
衆生を諭していた紫の仏教徒
何ひとつ忘れられないと
天空を見上げる水色の少年
結ばれなかった永遠よりも
ぼくたちの結ばれた一瞬が
この魂に消えない輝きを刻み付ける
それはきっとあなたの魂も同じ
ぼくたちの同じ肉体は
止めたくても止められない思いに呼応して
同じ液体を撒き散らしていた
あらゆる少年と等しくも異なる液体