歩くためのすべての途上は巡礼の道
ぼくたちのあらゆる炎の行いは聖なる旅
愛であろうと血であろうと
それを穢すことは決してゆるされない
愛しているからと欲望で引き止める者
親だからと言って情で翼を遮る者
あらゆる妨げを軽やかに退けて
ぼくたちは聖なる旅立ちを告げよう
やがては別れ合う定めなのに
なぜ今の一瞬だけとすがりついてしまうのだろう
必ず離れ離れとなる縁だから
ぼくたちは今を宝石のように尊べる
この一生の終わりの死を超してでもなお
共に旅ができると言いますか
できないのなら捨ててゆこう
孤独と孤独の星を大地に散りばめよう
聖なる旅路は美しい孤独の結晶
いつでもつがいになりたがる迷える魂を翻し
悲しく凍りついた孤独の究極の先にあるのは
矛盾するように広がる諸共の幸福の桃源郷