緑の鏡

 

青色の衣が揺れるように
旅のさなかで歌声を揺らそう
木漏れ日の揺れが風の姿を示すように
歌の揺れが心の風を起こすよ

光と影が入り混じる世界で
ひとり安らかに坐する夢
樹木と水の清らかな聖域で
休息することこそ幸福なれ

旅人の声は揺れている
正しいという言葉の怪しさを知っている
正確な音程の世を退いて
古代の音楽が核によみがえる

根源の中を揺れる木漏れ日
魂の中に幸福の木漏れ日を
丘の上に吹く風を感じて
自らの美しい果実に手をのばす

なぜ寂しいのかを浮世の人は問うてくる
あなたがどのような心にあろうとも
魂の森林の奥深くの鏡を見つけられないならば
寂しさは決しておさまらないだろう

 

 

 

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