生きながらにして生まれ変わるための産道

 

 

生まれた時から幸せになれないことが
運命として定まっているのなら
何度でも生まれ直せばいい
この一生の中で何度も

産道を通り抜けることだけが
誕生だと誰が決めたのだろう
ぼくたちは何度だって生まれることができる
自分で自分を生まれ変わらせる旅路

世界がぼくたちを不良品だと
蔑み、謗り続けるというのなら
軌道を切り替え、運命を転轍するために
巡礼の道へと導かれていく

ぼくたちはやがて知るだろう
ぼくたちを生まれ変わらせる子宮の在処を
ぼくたちはやがて通るだろう
ぼくたちがもう一度産まれるための聖域

幸せになりなさいと
天空から歌声が聞こえる
ぼくたちに呪いを植え付ける誤った正しさは
何度でも打ち砕けばいい

 

 

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