悲しいことがあって
遠い昔にぼくは時を止めた
時の流れを嘘だと裁いて
少年は時を止めた
まるで宇宙のような真空に
自らの心を浸して
まるで氷のような幻想に
自らの精神と沈めて
いつまでも少年のように旅を続けよう
肉体が時間という大河に浸されて
心さえ同じように年を取っていくはずだと
噂する愚かな人々の声を退けて
ぼくたちは透明なままで心を生かし続けよう
少年のように美しく生きたならば
浮世の中で傷つけられることも多かろう
迫り来る穢れと洗脳に染まらない悲しみは
孤独な魂にのみ測られるだろう
ぼくはまともではないのだと
青色の涙をゆらして
けれど決してまともにはならないために生まれてきたのだと
澄明な魂を捧げて
ぼくたちは時間を捨て去り
いつしか永遠を手にする
一瞬という今の光に宿る
永遠という矛盾した輝き