〜天上火〜

 

燃え盛るぼくの魂を誰も止められない
自分自身でも抑え切れぬほどの勢いで
炎は天を貫きあらゆる運命を突き動かした
ぼくはぼくの炎に燃やされて死ぬだろう

永遠に続くと思っていた悲しみも孤独も
ぼくの炎に焼かれて灰になった
あなたを喪失したことで癒されぬ記憶も
神聖な炎が初めからなかったことにした

少年の生命は炎によって支配され
根源からの衝動は途切れない羅針盤だった
知らず知らず異国に立ち尽くしても
まだ飛翔しなければならないと虚空を求めた

成熟した果実は燃え盛るように天を向き
世界のどこにいても青い液体は溢れ出した
あらゆる大地にとめどない種を撒き散らしながら
そのどれもが結ばれないことを願った

もしも結ばれるのならあなたの果実がいい
たとえどんなに遠く離れていたとしても
あなたはぼくの炎に焼かれて死ぬだろう
それだけが ぼくの生きる証

 

 

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渾沌、沸き立つ興奮に充ちた釜