あなたへと向かう性欲と発情は
燃えるような肉体の直感
どんなに解き放ってもすぐ舞い戻ってくる
少年の悩ましい輪廻は快楽と喪失の衝動
いつまでもあなたを忘れられない思いは
これ以上にない魂の直感
ゆるされないはずなどないと信じられた縁が
引き裂かれた傷を永久に抱えている
肉体を根底として魂があるならば
ふたつの直感は死とともに絶えるだろう
けれど魂が肉体の根源であるならば
ひとつの直感は永遠に燃え盛る
肉体の直感と魂の直感
どちらも人の世で美しい炎を貫く
大地に根ざした性欲と発情も
天空に舞うあなたへの思いも等しく尊い
けれど永遠に残るとしたならば
それはきっと肉体が滅んだと同時に
消えてしまう少年の青い液体ではなく
あなたを思って燃え続ける魂の揺らぎ