怒りよ拡がれ
どこまでも高らかに
怒りを鎮めようとするのは
うろたえた者たちの仕事
火炎よ飛び立て
山脈の彼方まで
平和という偽物の水では
語りきれない争いがある
怒り狂えばみっともないと
小さき者たちの噂が聞こえる
わたしは怒りを蓄えよう
やがては宇宙を砕くために
燃え盛る炎など流行らないと
調和を主張する臆病者たち
八つ裂きにしてしまおう
荒れ狂う赤き炎をまとって
怒るわたしは人ではなく
燃える魂は人の世を超えて
真理へとたどり着く軌道を示しゆく
怒りだけがわたしを知っている
怒りに震えるわたしを癒す
果てのない青色に祈りを捧げる
なぜ青色を好きになったの
天に向かって問いかけるだけ
炎のうちに住まうこの魂が
やがて炎そのものとなるとき
昇華される感性が銀河へと帰る
いなくなったわたしはすべてに居る