少年がいつまでも少年であることについて

 

 

少年がいつまで経っても
少年であることについて
教えてください
戸惑うことなく

どんなに月日を重ねても
心が肉体のように
年を取らないことが
ぼくを浮世から突き放している

「まだやり残してきたことがあるんだ」と
命の源から少年の声
やり残したことがあるのに
ぼくたちは無理矢理前へと進めない

時はすべての肉体を
押し流して彼方へと押しやるけれど
それにつられるようにどうして
心さえさらわれると信じるのだろう

置いてきぼりにできないことを
やり遂げるまで
少年は年をとらない
たとえ肉体が滅びても

課せられた神秘の質問を
解き明かすまで
少年は氷と真空に閉ざされて
時のない世界を生きるよ

先へと進むことを誇らしく思う奴らが
何ひとつうろたえずに崖の下へ落ちる
知っているよ天からの問いかけを
無視して先を急いだ生命の末路を

自らの魂の色彩さえ見えずに
神々の御前の鏡に立ち尽くすことはできない
樹木が天と土を旅するように
枝と根の先にある世界を解き明かす

ぼくの青い液体が
解き放たれる前の世界を
常世の聖域と思いなし
解き放たれる意味を告げよう

 

 

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