強く握られると
少しだけ痛かった
優しく撫でられると
声を止められなかった
そんなところを撫でられると
気持ちいいことをはじめて知った
君もひとりの時にそうして
自分の果実を触るんだね
自分で触ることと
君に触られることは違う
君にしてもらえなきゃ
感じられない幸福がある
ときに先端に集中すること
果実の裏側に優しくすること
君がぼくにしてくれることで
ぼくは君を知っていくんだ
誰にも見せられない姿を
ふたりだけで見せあおうよ
見せたいけれど隠している
心をいま君に開くよ