美しくないことをおそれない
不整であることに怯えない
まともになることのできない
人生に救いをあげたい
ねぇあなたもそうでしょう
闇の中ひとり俯いているのでしょう
決して正常になれない命を
抱えて冷たくふるえている
傾いていびつな街の風景も
人の入り込んだ構造の粗野も
全ての偶然を愛して歩いていこう
それを必然だと信仰して
美しいと思われないことを
二度とおそれないわ
ぼくが美しいと思えば
すべてはそれでよかったの
まともだと言われないことを
もうおそれないで
誰もが正常になれない世の中で
正しいふりをする人間の群れだ
美しく生きられないことをおそれて
立ち止まってはいられない
どんなに無様に倒れても
炎を燃やしてまた歩くだけ