なぜ人間の言うことに
従ってきたのだろう
親の命令を聞き 目上の命令を聞き 浮世の命令を聞き
従わなければ生きられないと脅され続けた
抑圧された時代は遠ざかり
支配された心は解き放たれ
やがて気がつくのは命令していた誰もが
欠落ばかりの育ち切れぬ子供だった
魂の目醒めた今となっては
もはや他人に従ってなどいられない
ぼくたちは愚かな言葉を聞きすぎた
間違いだらけのおそれが相応しい軌道を塞いだ
燃え盛る核を抱く者たちにとっては
他人の言葉など意味をなさない風のよう
迷いなく自らを貫く魂にとっては
過去も未来も鏡に映る幻覚に同じ
従うならばただひとつ
天からの命じに他ならない
その命令はいつの世も
ぼくたちの直感を媒介して現れる