魂の色

 

あなたは確かにわたしを知っていた
どことも知れぬ軌道の彼方に
わたしの涙を確かに見ていた
わたしは今証しを指し示す

わたしは確かにあなたを感じてた
永遠をゆく旅路のどこかに
けれど転轍が忘却を助けた
あなたが今記憶を呼び醒ます

大陸などたかが大きな島だと
今となって知らされたわたしには
ふたりを隔てるものの見果てなさに
ただただ心をふるわせています

どこにいるのですか
なにをしていますか
まだ歩いていますか
わたしを覚えていますか

わたしを去ったあらゆる旅人の名を忘れても
わたしはあなたを忘れない
わたしをふるわせたその魂の色で
わたしはあなたを記憶している

 

 

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