濁りなき魂の音は
濁りなき魂にしか聞こえない
濁りある方が生きやすいけれど
濁りなき星に導かれてゆけ
我が身には何もないと望みを絶やすことから
もうひとつの人生が始まる
愛されないはずなのに愛されることから
この世の人ではない人になる
少年を深い森の聖域へと逃がして
清らかな魂の水は流れ続ける
裸体にふり注ぐ透明な風が
とめどなく青い未来を予感する
もう戻れないはずの旅立ち
あの世とこの世に引き裂かれた飛翔
何もかもを打ち砕く銀河の音色が
本当の祖国のありかを指し示す
美しい言葉たちよ ぼくに宿れ
本当は壊したくないのに壊して
本当は創りたくないのに創った
本当はただ 美しくありたいだけ