無条件の愛を求めている
わけもなく愛するものを探している
理由のつきまとう愛なんて
穢れと同じだと精霊が告げる
誰もが原因を持った愛をかざしている
何かに導かれて人々は愛をまさぐる
浮世の虚しい風をすり抜けて
たったひとり孤独に愛のゆるしを聞く
この世にはそんなものはなかったと
わかって命は終わるだけかもしれない
金も 情も 精液も絡みつかぬ愛などないと
笑って地獄に落ちるだけかもしれない
ありもしない幻の桃源郷を
さがし続ける孤独な魂を笑われても
根源から突き動かされる炎の熱さを
ぼく以外は誰も知らない
あなたが愛していると言ったことを覚えている
理由もなく告げた愛に触れて泣いている
一瞬で消え去るような星の瞬きのような愛でも
その一瞬が永遠の金剛となり胸に宿るよ