風の掟

 

風の姿に手をのばせば
そこは風の始まり
始発の列車に乗り込んで
新しい景色が始まっていく

走り始めた理由を
誰もが知らないのに止められない
真空の銀河を駆けるように
迷いのないまなざしが線路をよぎる

 

風の姿に手をのばせば
そこは風の終わり
終着駅にたどり着いた後で
古い旅路に心をよせる

終わってしまう意味を
誰もが知らずに立ち尽くしたまま
悲しみを知るひまもなく
命は星のように静かに砕ける

 

ぼくの手は
風の始まりと終わりにさわり
いかようにも彩られた
ぼくの手は イマを旅する

 

 

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