浄化の旅

 

 

この世の果てしない穢れを注がれて
ぼくは浄化のための旅に出る
この身を清らかなるものに帰すまでは
決して浮世へと戻りません

なぜ旅に出るのですかと
瞳の濁った者は問う
旅に出なくても生きられる心が
ぼくに正常を問いかける

争いの止まないことが
人が率直に生きるということならば
心に争いを絶やさずにいよう
平和という蜃気楼を祓って

決してぶつかり合わない心が
何の創造も生み出さぬ代わりに
正しさという虚栄に護られることが
生きる望みであると言うのなら

ぼくはひとりきりで炎を燃やそう
あらゆる世界に怒りを灯そう
この世の嘘もおそれも涙さえも握りしめ
氷の世界の中へと真実を投げつけよう

争わないために 傷つけないために
人の世を退いて
旅という孤独に身を浸し
ただ世界の真理と争う人になろう

神聖な火を絶やすな
真理の怒りを絶やすな
清らかな争いを絶やすな
真実の平和はその先にある

争いなしには
傷つくことなしには
更新することなしには
人々の精神は腐敗し落ちるだろう

 

 

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