捨て去ってしまおう変わり者を
築き上げよう平和な国家を
末端にあるものから消し去れば
色彩は統一され容易く操れる
大人しく従順な愚か者を
賢き人々だと作り替えて
何ひとつ考えない者たちを
聡明な姿勢だと信じさせて
誇らし気に人間の集団は形成される
偽りの平和で満たされた国土
嘘ばかりの言葉が飛び交う穢土
誰かを傷つけずには成り立たない焦土
幸福はさまよい果て霧の中へ消える
あらゆる比較があらゆる比較を追い越す
群の中にいるからこそ孤独になる
もうそろそろおまえの飛翔する刻が訪れた
氷のように動けない心が疼き出す
まだ死んでなんかいないと不思議に燃えたぎる
人間界の呪いは天空の宝石となって
青く冷たく燃え揺らぐ定めを知っている