片想いの少年
いつまでも少年のように旅をしよう いつまでも片想いの少年のように 想いが叶うことを知ってしまった 大人のようにはならないために 届くはずもない炎を胸の中に秘めて 世界へ向けて透明に問い続けよう…
いつまでも少年のように旅をしよう いつまでも片想いの少年のように 想いが叶うことを知ってしまった 大人のようにはならないために 届くはずもない炎を胸の中に秘めて 世界へ向けて透明に問い続けよう…
あらゆる少年は自らの果実に支配され やがて果実のために生まれてきたのだと信じる あまりに強い果実への感受性に 少年たちは飲み込まれ夢中になる 果実に触れられる手を求め彷徨う 果実を温めるための…
ゆるされないことを祝おう ぼくたちはぼくたちのままで ゆるされないのに愛していると 交わし合ったことを忘れない ゆるされているものならば 誓い合うことはいとも容易い その先にある温かな安堵 誰…
止めようと思っても とめどなく溢れ出てしまう ぼくの肉体なのに ぼくの言うことを聞かない 掌で抑え込んでも 天を向き隆起してしまう ぼくの果実なのに もはやぼくの肉体ではない ぼくがぼくでなく…
何ひとつ失くさない 命などあるものか すべてを失くして すべては生まれる 何ひとつ愛さない 命などあるものか 愛から滅びて すべては始まる 行方を知らされない魂だけが 抱くことをゆるされる羅針…
自然に脈打つぼくの果実は 君の手だけをひたすらに求めた 脈打つたびに潤いを増す先端は ぼくが青い液体を宿す証 蓄えたものたちを少年は 本当はいつだって放出したい 蓄えすぎたもどかしい幸福と 解…
ぼくが本当に欲しい言葉を 誰も与えてくれませんから 自分で伝えてやるのです 自分に伝えてやるのです ぼくが本当に聞きたい歌を 誰も歌ってはくれませんから 自分で歌ってやるのです 自分に歌ってやるのです ぼく…
いつも今日が最後かもしれないと 共にいる時間を慈しんでください また明日も共に生きることができると ないがしろに時を急がないでください 毎日がきっと最後の日 この世の誰一人として 旅立ちの日を…
君は果実を隠し持ってるから ぼくの果実の触り方を知っている どこを触れば果実が潤いを増し 君の手を求めてしまうのかを知っている ぼくと君は同じ肉体 隠さなくても明かされる果実の形 ぼくと君は同…
青い液体を大地に撒き散らし 木々や苔たちと共に歌おう 青い液体を大海へと解き放ち 魚や珊瑚礁と命を分け合おう 宝物を隠し続ける 人生のむなしさよ 源をよりそえない 人の世の儚さよ ぼくは森へと…