守られなかった約束を
今でもまだ覚えている
ぼくの中ではとても大切な約束も
あなたにとっては忘れてしまうほどだった
ぼくが何をすれば嬉しいのかを
あなたは全て知っている
ぼくに何と言えば悲しむのかを
あなたはちゃんとわかってる
幼いぼくを傷つけて孤独にして
あなたは何がしたかったのだろう
忘れたフリをしたあなたの約束を
ぼくは宝物のように抱きしめていた
2人が秘密で通ったゲームセンターでだけ
あなたはぼくにいつもより優しかった
髪を撫でて可愛いと言ってくれる笑顔に出会うため
ぼくはこの世に生まれてきたのだと信じていた
ぼくを大切にしてくれない人になんて
本当は深く関わらない方がいい
17のぼくにはそれがわからずに
破られた約束をいつか叶うと強く握りしめた
守られなかった約束にいちいち
傷ついてみたりしてたんだ