無色の少年

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ぼくには与えられるものが何もなかった
それなのにあなたはぼくを抱きしめてくれた
見返りを求めない好きという言葉に
ぼくの胸は本当の愛の意味で満たされていった

ぼくには奪い取るものが何もなかった
それゆえに恐れることなくあなたを求められた
ゼロであるぼくから何かが喪失されても
もはや何も変わらぬ世界に取り残されるだけだった

あなたはぼくをおそれから解き放つ者
怯えてばかりで泣いていたぼくを
臆病なあまりに動き出せなかったぼくを
突き動かして根源の炎の在処を指し示そうとした

無尽蔵に生み出される青い液体がぼくたちの秘密
熱く濡れる少年の果実を確かめ合うことで直感は咲き誇った
男を好きになる男が愛されるはずがないと
死を待つだけの少年の魂をあなたは救い出した

ぼくには幸せになれる未来なんて見えなかった
それでも少年は天に祈りを捧げて 苦痛と運命を耐え忍んだ
最初から何もない少年に奇跡の愛を注ぎ込んだ後で
神様はそれをことごとく奪い去って水色の少年は死んだ

 

 

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