ぼくの感性を泉源とする言葉たち
何の役にも立たない
誰にも利益を与えない
だからぼくは書き続けられる
清らかな泉の水は 枯れることを知らない
理由がなくても
生きていいんだよ
与えなくても
生きていいんだよ
本当は知らないことを
知ってるふりして
みんな生きていくけれど
本当は見えないものを
見えるふりして
みんな歩いていくけれど
孤独な罪を湛えている
君の瞳が映し出す世界が真実
いつからだろう
意味のないものはなくなって
いつからだろう
生み出さないものはなくなって
生命にさえ
価値は強迫される
生命にさえ
値段はつけられている
誰かに役に立たなくても
誰かの利益にならなくても
あなたには生きている
価値を超えた価値がある
そんな歌を聞きたくて
氷のような時代の中で
ぼくは今日も言葉を読む
本来この世界に表出するべき
真理の言葉たちを
解き明かせば創造へと繋がる