君は果実を隠し持ってるから
ぼくの果実の触り方を知っている
どこを触れば果実が潤いを増し
君の手を求めてしまうのかを知っている
ぼくと君は同じ肉体
隠さなくても明かされる果実の形
ぼくと君は同じ裸体
秘められた果実の弄び方も似ている
ぼくたちとは違う肉体を持つ
人間の種類もこの世にはいるらしい
同じである方がわかりあえるのに
違うものを欲しがる人がこの世にはいるらしい
違うものを君は求めないでいてね
いつもぼくの果実を触って
嬉しそうに笑う君のままでいてね
違うものなんてきっとつまらないよ
同じ果実を持っているなら
自分の果実を触ればいいのに
ぼくたちは互いの果実をさぐり合う
秘密を深く分け合うみたいに
同じはずなのに何が違うの
同じ果実が大きく震えて
同じように終わりを告げても
どこかが違うと愛しく囁く
ぼくと君は同じ肉体
ぼくがふたりいるみたい
ぼくが君に姿を変えて
ぼくの果実を遊んでいるよ