生命よりも尊い水色の少年

 

 

ぼくを傷つける者を
ぼくは決してゆるしはしない
遥か地獄の底までも追い詰め
八つ裂きにしてもまだ足りない

この子の運命を知らない者たちが
無遠慮に浮世の泥を投げつける
これ以上まだ傷つけるつもりかと
ぼくは正気を失い憤怒の炎を身に纏う

粉々に破壊されてもいいからこの子を守りたい
この子を守れるのはぼくしかいない
たとえこの身が滅んでも魂で噛み付いて離さない
血の流れが尽き果てるまでしがみつく

生命よりも大切なものが何かを知ったとき
ぼくにはもう恐れるものなんてない
生命よりも尊い水色の少年
世界が終わってもおまえだけは生き延びさせよう

いつかおまえを幸せにしてみせるよ
降り注いだ絶望と流した魂の血の分だけ
おまえに幸せを運ぶことが揺るぎない使命
自分よりも大切な宝石を自分の中に見つけた

 

 

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同性愛者として生まれた水色の少年は、この人生で幸せにはなれないのだと悲しい覚悟をした

ぼくには自らの魂を救済する使命があり、労働という下らないまやかしに巻き込まれている暇はない