炎の虹は 水と光の化身
この手には掴めないものがひとつにつながる
夢の中でまた夢を見る人のように
あらゆる次元へとぼくを旅立たせてくれ
炎は炎としての存在をまとい
虹は虹としての憂いを帯び
決してつながることのなかった2つが
目の前で絡まり合いながら踊る
出会うはずのなかったものたちが
不思議なこの世の中で巡り会う
愛し合うはずのないぼくたちは
絶海の孤島で抱きしめ合った
どうしようもない運命を抱きしめながら
ぼくたちはそれぞれ孤独に舞う
代わりに担えない定めを背負いながら
それでも生きることを美しいと信じた
天空を見上げておそれを解き放つ
ぼくがぼくへと帰り着くための岸辺
まともでなんか生きられない魂が砕ける
虹は燃え盛り揺るぎない核心を呼ぶ