異なりを鳴らせ

おそれればおそれるほどに
おまえは傷を深めるだろう
ひるめばひるむほどに
奴らは隙を突くだろう

異なりを鳴らせ
けたたましく高らかに
自らの核へと鏡を投げかければ
それは海をはるか超えてゆく

世界を正しく映すものは
異国をなぞった薄氷ではなく
あらゆる人の心にも届く
矛盾するような祖国の歌声

あまりにも狭すぎる種が
やがては広大な銀河を生み出す
あまりにも深すぎる瞳が
すべての世界に注がれる光となる

傷つきなさい　真理の虚空で
痛みなさい　惑うことなく
本当に生命を生き抜く者たちは
誰もが同じになりたいおそれを捨て去る