見えなくなるまで旅立つ者を見送ろう
たとえ相手にはそれが見えなくても
旅立つあなたに果てない祈りを捧げよう
もう一度会えるとは限らないのだから
旅立たないでとどんなに願っても
いつまでも共に生きることはできない
誰もが不意に思いもよらず
雲の通ひ路へと歩みを進める
いつの日か必ず別れ合うのならば
共に生きる日々は何のために
別れ合う孤独を噛みしめるならば
いっそ巡りあわないことが幸せかしら
いいえどんなに悲しみが訪れようとも
見送りのそのお姿は永遠に
心の中に生き続けるだろう
互いの命が尽き果てるその日まで
老いさらばえたその身の日々に
多くの楽しみが降り注ぎますように
心からお祈り申し上げます
切支丹の気配が生き続けるあなたの里で