少年たちの秘密
ぼくたちは秘密を持っている 美しい果実を隠し持っている けれどその秘密ははじめから暴かれている 明かすためにこそ秘密は敢えて閉じられる ぼくたちは秘密を持っている 青い液体を隠し持っている 洗…
水色の詩集ぼくたちは秘密を持っている 美しい果実を隠し持っている けれどその秘密ははじめから暴かれている 明かすためにこそ秘密は敢えて閉じられる ぼくたちは秘密を持っている 青い液体を隠し持っている 洗…
水色の詩集生まれながらの運命を どのようにして打ち砕こうか 少年は見果てぬ夢を見て 幾度となく無様に転落した 生きることは悪夢だと繰り返して 他人さえ顧みる時を失くした ただ自らと今だけを見つめて 炎の…
水色の詩集あなたにぼくのすべてを見せられるまで ぼくは青色の衣を脱ぎ続けよう ぼくの中の破壊も創造も維持もすべてが あなたの肺を満たし息ができなくなるまで すべてを見せることは切なくて苦しい 本当は秘密…
水色の詩集破壊だけでは生きられない すべてを否定した後でぼくたちは 凍りついた自らをいたわるように 何もかもをこの腕から生み出す 創造だけでは生きられない つくり上げた美しさに振り向きもせず ただ燃え盛…
水色の詩集誰にも気付かれないように 旅の支度は始められる どこへ行くかと問われないために いつ帰るかと聞かれないために 旅立ちを知らせる風の住処を 自分自身でも知りはしない いつでも飛翔を遂げられるよう…
水色の詩集少年が絶対的な存在を生きるとき 彼はまだ巡礼の道に気づかない 燃えさかる一瞬の炎を貫き通して 広さのない点でしか世界を見出せない あちらからこちらへと渡るからこそ はるかなる巡礼の道は示される…
水色の詩集祖国も異国もこの地で混じり合う 誰がこの地を祖国と名付けたのだろう わたしの祖国はどこにもありはせず はるかなる異郷だけが瞳に映される 異国を彷徨えばわたしは異物だと 開き直って人を慈しむこと…
水色の詩集誰かのために歌を歌わなくてもいい 理由がために足を走らせなくてもいい 無意識の熱の真ん中を純粋さと孤独が貫く ぼくはまだ 水色の夏休みの少年 ありふれた木のさざめきが霊を伝い 光に揺れるせせら…
水色の詩集使命をねじ曲げられた者たちは 運命を妨げられた者たちは 願いを魂の中にまでも引き継がれ 死を超えてでも炎の願いを叶えてゆく 物を盗むということよりも 人を殺すということよりも 罪深きことがこの…
水色の詩集わたしの行方を知りたいならば わたしの胸をこじ開けるがよい 何もない真空の宇宙の広がりに おまえの全ては飲み込まれるだろう わたしの秘密を知りたいならば おまえの秘密を打ち明けるがよい わたし…