片想いの少年

 

 

いつまでも少年のように旅をしよう
いつまでも片想いの少年のように
想いが叶うことを知ってしまった
大人のようにはならないために

届くはずもない炎を胸の中に秘めて
世界へ向けて透明に問い続けよう
なぜ人を愛してしまうのかと
冷たい雨の中で祈り続けよう

君の手がぼくの果実に決して
触れなかったことを幸福に思う
触れられる快楽を知ってしまえば
ぼくはこの世から消えてしまうから

衣ひとつを隔てて感じ取る君の体温を
どこまでも追い続けていたかった
衣で隔てられていてもぼくの果実の正体を
既に知っている君にもどかしさを感じた

秘密を美しい青の小箱に入れて
誰にも知られずに春を告げよう
淡い光の中でゆるし合った
ぼくたちの果実は永遠に夢を見る

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ