
この南の島の海には
ぼくの砕かれた魂が眠っている
まぶやーまぶやーうーてぃくーよー
何度唱えても もう 戻らない
人を愛しなさいと海が揺れた
あなたは愛されると風が鳴った
黄色く焦げついた日差しの中で
ぼくの心は氷を突き刺さされて死んだ
愛した人には愛されないと
覚悟した少年の背中が震えている
それでも生きていこうと必死に
前を向く小さな命を護り切れない
宿命はいつも不条理に降り注ぎ
もはや用意できる傘はどこにもない
流す血は今にも消えそうな水色
凍えて何も感じなくなるほどの淡色
暖かな優しい海に包まれて
どうしてぼくは凍えていたのだろう
何もできない 何も知らないと
どうしてあんなに震えていたのだろう

黄金の森と
うーじの音色
わたしの頬は
どうしてあんなに凍えていたのだろう
