誰にも見せなかったぼくを
あなただけに見せたい
今まで誰にも触らせなかったものを
あなただけにゆるしたい
閉ざされた春の光の部屋でふたり
鍵をかけなくても誰も知らない異郷
誰にも言わないでって約束しなくても
絶対に明かせないことをしようよ
生まれてはじめてあなたが触れるから
ふるえて泣いてしまっても笑わないで
生まれてはじめてあなたに触れるから
あなたが滴らせる青さを受け止めよう
はじめてでもわかり合えるのは
ぼくとあなたが同じ形をしているから
同じ正体を同じように隠して
明かし合うときに心はふるえた
秘密だけがぼくたちの住処
もう他の誰にも出会えない世界
あなただけを感じて生きていきたい
そう祈った途端にどうして消えるの