尊卑を捨てる森 2019年4月26日2021年2月7日 ツイート シェア はてブ 送る Pocket なにひとつ凍えず 生きることが定めなら わたしはこの命を 投げ捨ててしまっただろう なにひとつ燃え盛らず 揺れ動かぬ巌なら わたしは早々に 砕け散っただろう わたしたちは互いに 立ちすくむだろうが そこはかとなくつながる 同じ月を見るように どんなわたしもあなたであり どんなあなたもわたしであるなら 愚かなものを救いなさい とめどない大きな力で そしていつしか救われていく 愚かなこの身が清流に浸る 尊くもなく卑しくもないものが ただそこにあるということを告げる森