ぼくの愛する人々が
ぼくの旅が終わることを切に願う
ぼくの真の生命はただ旅の中
幸福になるためにぼくたちは生まれてきたの
ぼくの愛する人々が
ぼくの旅の終わることを祝うだろう
まともな世界に帰っていくことを
誰もが信じて疑わないだろう
ぼくの神聖な旅はぼくだけのもの
決して誰にも触れさせはしない
旅立つ前から帰る場所なんてない
生まれた時からずっと まともなんかじゃなかったの
秘密と神秘と悟りに満ちた旅路を終えるとき
ぼくの生命そのものが喪失を告げる
なぜ どうして ぼくの最も慈しむべきものを
ぼくの愛する人々は憎むのだろう
ぼくが幸せになる旅路を憎む者があるならば
ぼくの愛する人々でさえそれは敵だ
愛するという愚かしい執着を超えて
ただひとり 終わらない旅路へと入ろう