時空の門の重ね
旅立つことをおそれないで すぐにまた帰ってこられる 人は帰りつかずにはいられないもの どんなに明日が来なくなっても なにもかもを失くしても すぐにまた満ちる日が来る 喪失の中にある出離を ため…
旅立つことをおそれないで すぐにまた帰ってこられる 人は帰りつかずにはいられないもの どんなに明日が来なくなっても なにもかもを失くしても すぐにまた満ちる日が来る 喪失の中にある出離を ため…
炎の揺らぎに形はない どこまでが先の炎で どこまでが後の炎か 見境もなく震え燃え盛る ぼくたちの存在も 移ろいでは流転する点滅の灯火 なにひとつ同じものを 持たないままに駆け抜ける道 この一生…
青い液体が 大地に滴り落ちて消える ぼくたちはどうして とめどなくあふれ来るものを担うの 赤い宮殿から その欠片が壊れて染まる わたしたちはなぜ 過去からの定めを受け継ぐ ぼくたちは わたしたちは こわくて…